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カラクリ屋敷(新・怪しい理科準備室) (たぶん)最新のブログです。
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 レイチェル・カーソンの’沈黙の春’(1962)めくっていたら、ちょいと面白い記述を発見。イギリスの生態学者チャールズ・エストンの『侵蝕の生態学』からの引用部分。

>一億数千年前の白亜紀に、各大陸をつないでいた陸の橋が切れて海となり、生物は《巨大な自然の隔離庫》に閉じこめられてしまい、それぞれの大陸では新しい種が発展していった。そして千五百万年ほどまえ、また陸地がつながると、この新しく生まれた種は新しいテリトリーへと移動した。

本来この引用は、外来生物と昆虫防除についての記述の一部、「現代の昆虫防除の問題には、地質や人間の歴史も考慮しなければならないこともある。何千もの種類の生物が、もともと棲息していた地域を離れて新しいテリトリーへと侵入していくことが多い(カーソン)」に続くで部分ではあるが、注目は「大陸をつないでいた陸の橋」の部分。
ウェゲナーの「大陸移動説」の発表は1912年。古生代の同種のカタツムリ化石がヨーロッパと北アメリカで見つかることや、3億年前の氷河堆積物、アフリカ南端と南アメリカ南端の地質の連続など傍証を固め1915年に「大陸と海洋の起源」を出版。けれどあまり注目されず、ウェゲナー自身は1930年にグリーンランド調査中に死去(行方不明・・だったかな?)。次に注目され出すのはそれから30年以上後、ちょうど上の『侵蝕の生態学』出版直後くらいだったらしい。

生物学者の一部に、「大陸をつなぐ陸の橋の説があった」という話を聞いたことがあったけれど、具体的にそれを聞いたのは初めてだったので、なかなか新鮮な興奮を覚えました。

地学関連の常識(説)の変遷の記憶としては、以前講師としていらした年配の先生が「地向斜」の説明をされていた思い出がありますね。自分の中では、はじめからプレートテクトニクス=大陸移動を常識としていたため、この古典的な説を逆に新鮮に感じました。プレートの水平方向への大きな移動を考えないで日本列島の成り立ちを説明できるのは面白い・・。けれど、プレートテクトニクスのほうがシンプルだな〜と感じます。
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柱状節理
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